ペット

猫の栄養についての解説

今回ご紹介をさせて頂きますのが、猫にとって必要な栄養について成分やその働きについて解説をしていきます。

猫に必要な栄養素と働き

猫も人間と同じ様に、健康を保つ為に必要な栄養素を食事から摂取しています。

猫は、犬や人間の様に雑食動物では無く肉食動物なので、栄養のバランスが違ってきます。
また、成長期の子猫と成猫と中高齢期の猫では、最適な栄養素のバランスもそれぞれ違っています。

飼育環境の違いや活動性の違い等によっても、最適な栄養バランスが違います。
猫の栄養状態を最善に保つ為には、猫に与える食事を最適な栄養バランスが保たれている食事を与える事が大切になります。

タンパク質

タンパク質は、たくさんのアミノ酸がつながった物で、体内の筋肉やコラーゲンをはじめとする体内の組織を構成している成分です。
また、体内でエネルギー源として使われます。他にも体内で様々な代謝をスムーズに行う為に働く酵素や免疫反応に欠かせない抗体(免疫グロブリン)等もタンパク質の一種になります。

タンパク質を構成する為に必要なアミノ酸のうち、体内で合成する事が出来ないので、食事の中から摂取しなければならないアミノ酸の事を必須アミノ酸と言われています。

猫は、これらのアミノ酸が10種類とタウリンが、必須アミノ酸となっています。

また猫は、エネルギー源となる脂肪や糖質の様な栄養素が、十分にあっても人間や犬と比べて一定のタンパク質をエネルギー源として使うので、多くのタンパク質が必要になります。

脂肪

脂肪は、1gあたり9㎉のエネルギーを含んでいます。これは、タンパク質や糖質の2倍以上。4カ月までの子猫の時に最も大切な必要なエネルギー源となります。
細胞膜等の成分でもあるほか、脂肪からは体の調整するホルモンの一部が合成されています。
また脂溶性ビタミンを体に吸収する為にも、脂肪が必要です。

体に必要であるのと、体内で合成する事が出来ない脂肪酸を必須脂肪酸と呼びます。猫では、オメガー3系不飽和脂肪酸であるαーリノレン酸、オメガー6系不飽和脂肪酸であるリノール酸の他、オメガー6系不飽和脂肪酸であるアラキドン酸も必須脂肪酸となっています。

人間と犬はアラキドン酸を体内で合成が出来ます。

炭水化物

炭水化物は、動物が持つ消化酵素で消化が出来る、糖質と消化が出来ない食物繊維に分けられます。米や麦等が主に穀物に含まれているのが特徴です。

野生の猫は穀物類を食べない為、猫には穀物類を食べさせてはいけないと昔から言われていましたが、実際の所そんな事はありません。
猫は、基本的に肉食動物ですが、糖質をエネルギー源として利用する事が出来るので、適量の糖質を含んだ食事の方が、猫にとって大切な栄養素のタンパク質がエネルギーとして利用される事が抑える事が出来ます。さらにタンパク質の利用効果を高める事が出来ます。

ただし成長期である子猫はデンプンを消化する能力があまり高くないので、子猫の間はデンプンの与えすぎは禁物です。

ただ、野生の猫が穀物類を食べないのは、人間によって加工がされていない穀物類を消化する事が出来ないからです。
実際人間も脱穀や加熱をする事で適切な調理方法をされた物でなければ、穀物類を消化する事が出来ません。

食物繊維は動物が持っている消化酵素では消化をされる事がありません。ただ腸内環境を整えて便の状態を良好に保ったり、食事のカロリー密度を抑えて、満腹感を与える事によって適切な体重を維持するのに役立っています。

ビタミン

ビタミンは、体内の代謝を良くする為に栄養素としては、必要不可欠な物です。
水に溶けるビタミン(水溶性ビタミン)脂肪に溶けるビタミン(脂溶性ビタミン)の2つに分けられます。ごく少量のビタミンで必要な働きをします。エネルギー源や体の組織を構成する成分には、なりませんが動物の健康維持をするのに必要な栄養素です。

ビタミンB群・ビタミンCは水溶性ビタミンで、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK等のビタミンは、脂溶性ビタミンになります。

水溶性ビタミンは、過剰に摂取をしても排尿と一緒に外に出てしまいますが、脂溶性ビタミンは排出をされずに体内の組織に蓄積されます。なので、過剰摂取をしてしまうと過剰症を起こしてしまう可能性がありますので、過剰摂取には注意が必要です。

人間や犬は、βカロテンをビタミンAに変換をする事が出来ますが、猫には変換に必要な酵素を持っていないので、ビタミンAを食事から直接摂取しないといけません。
ただ、猫は、人間と違いビタミンCを体内で合成が出来るので、食事からビタミンCを摂取しなくても大丈夫です。

ミネラル

体を構成する元素の中、炭素・水素・酵素・窒素以外をミネラルと言います。
このミネラルには、沢山の種類があって、骨や歯の成分として体を作る、補酵素(酵素の働きに必要な成分)として代謝を助け、様々な働きをしてくれます。

ミネラルの中で有名なのが、カルシウム・マグネシウム・リン・ナトリウムの4種類が、有名です。

カルシウム

体内でカルシウムが含まれているのが90%以上で、骨と歯になります。
また、血液の中にもカルシウムが含まれている為、血液の濃度が常に一定になる様に調整をされています。

他にも、細胞間の情報伝達や神経刺激の伝達に利用されたり、筋肉の収縮にも利用されたりもします。色々な場面でカルシウムは利用されます。

マグネシウム

補酵素として代謝にかかわって体内でエネルギーの生産や心臓の筋肉の伸縮に役だっています。
体内の60%以上が骨や歯に存在します。
過剰摂取をすると尿中への排泄量が増えて、ストルバイト(リン酸アンモニアマグネシウム)結石が形成される可能性があります。なのでマグネシウムを制限しすぎて不足すると、骨からマグネシウムと同時にカルシウムも溶け出してしまいます。
不必要なカルシウムが、尿中から排出されてしまい、シュウ酸カルシウム結石が形成される場合があります。
なので、マグネシウムの摂取は適切な量に調整をしなければならない。

リン

体内で、80%以上がカルシウムと同じく骨や歯に溜められます。ATP(体内のエネルギー物質)や細胞膜の構成成分のリン脂質等にも含まれています。

リンは、体の必要な栄養素ですが、中高齢期になると腎機能が低下をしてしまうので、リンの排出量が減ってしまうので、血中のリンが増加をしてしまい、腎機能をより低下させてしまいます。

中高齢期の猫や慢性的な腎臓病のある猫は、リンの摂取量を飼い主さんが気を付けてあげる事が大切です。

ナトリウム

細胞のエネルギー代謝や神経の情報伝達などの、細胞の様々な機能に必要不可欠なミネラルですが、カリウムと同じく体内の水分バランス調整に利用されています。

猫や犬は不必要なナトリウムは、体内で量が増えても外に排出させる事が出来ます。
なので高血圧になる事は無くて、心臓や腎臓に負担をかけなくてすみます。
ただ、心機能が低下をしている猫や犬は、ナトリウムが体内から排出される事が無いので摂取量を抑えてあげる必要があります。

猫は、元々乾燥地帯に住んでいた為、基本的には水をあまり飲む事が無くて、濃度の濃い尿を体内で作る事で体内の水分を保っています。
なので、ドライフードをメインで食べている場合は、水分をきちんと取らないと、尿路結石になりやすいので、注意をして下さい。

肥満の猫は、運動不足等で水分摂取量が減ってしまいますので肥満には注意をして下さい。

水分の摂取量を増やす為には、タンパク質やナトリウムが多く含まれている、食事が必要になります。

消化性の少ない食事と便の量が多いと、便の中の水分が増えてしまうと、水分の吸収が出来なくなってしまいます。なので食事にも気を付けてあげる事が大切です。

まとめ

猫の健康維持をする為には、食事から必要な栄養素を摂取しなければいけませんので、
猫にとって必要な栄養素がきちんと含まれている食事をさせる事と、きちんと栄養素を体内で吸収・消化が出来る食事を選んであげる事が、猫を長生きさせるコツになります。