今回ご紹介させて頂きますのが、猫の体と仕組みと働きについてご紹介をさせて頂きます。
Contents
猫の体の部位の構造
目の構造
猫は、暗い場所でも物の位置がはっきり見える事が出来るのは、猫の眼球の奥にある網膜の後ろにあるタペタム(輝板)という組織が、反射板の役目をしているので、少しの光だけでもこの組織によって光を増幅させる事が出来るからです。
この為、猫の暗視能力は、人間の6倍~10倍もあるといわれています。
瞳の色
猫の瞳の色は、猫種によって異なって様々色がある様に見えますが、実際は瞳の色は、黒に近い褐色が大半を占めています。
なので、猫の目の色が赤や緑や青色に見えてしまうのは、瞳に当たった光の反射に反応をして蛍光を発しているグアニン粒子が虹彩の部分に多く含まれているからです。
広い視界
猫は、犬と比べると視界が広いです。
理由としては、猫は犬と比べて頭蓋骨の大きさと比べて眼孔が耳に非常に近く、また大きく
開いて、眼球が少し湾曲していて、前面に出ているため左右の視野が犬よりも広くなっています。
耳の構造
聴覚
猫の聴覚は、猫の中でも目や鼻よりも一番発達をしています。
人間の聴覚と比べると人間の2.5倍も良く、人間の聴覚は2万Hzだと猫は、5万Hzまで聴く事が出来ます。
猫の耳の構造が頭頂部の両側に前向きで、少し開き気味に付いていて、猫は、高角度に音を聴くために耳を左右に動かす事が出来るので、音のする方向や距離を正確に知る事が出来ます。
実際に、飼われている猫は眠っている様に見えても飼い主さんの足音で、誰の足音かも判断する事が出来ます。
飼い主さんの呼び声やキャットフードを開ける音や音の鳴る玩具等の興味のある音は、
猫が寝てたり遠くに居ても確実に聞き分ける事が出来ます。
猫は自分に危害が加わりそうな音は、非常に敏感に反応をしますので、音によっては、威嚇体勢に入ったり、逃げる体勢をとります。
猫は生きていく為に、音を確実に聞き分けて記憶をする能力は優れています。
鼻の構造・形状・嗅覚について
猫の鼻は、鼻先に鼻鏡(ノーズレザー)と呼ばれている、船のいかりを逆さまにした様な
形をしています。
鼻鏡が適度に湿っているのは、鼻の粘膜から分泌液が出ている為で、この分泌液の湿りで、
猫は、風向き等を感知するのに役立っています。
猫の嗅覚は、耳ほど優れてはいないですが、人間の嗅覚よりは優れています。
例えば、目がまだ開いてなく物がまだ見えてない産まれたての子猫でも、嗅覚を頼りに臭いで母猫の母乳の場所を探し当てる事が出来ます。
この嗅覚で、好きな食べ物の臭いだけをかぎ分けるのにも、発揮する事が出来ます。
足の構造
足
猫は、犬と比べるとジャンプ力や瞬発力が優れています。
この主な推進力となっているのが、しなやかに発達をした強い大腿筋です。
猫の指は前足に5本、後ろ足に4本それぞれあります、爪は主にタンパク質一種のケラチンが主成分になっています。
歩き方は、人間や犬と違い、片側の前足と後ろ足を同時に動かして歩きます。
犬や馬の場合は、例えば左前足を動かすとそれに対して右後ろ足を動かして歩きます。
猫の歩き方は、<側体歩>と言います。
猫の肩甲骨は、背中に対して下向きの角度で付いている為、なで肩なので、頭しか入らない場所でも入ったり、狭い場所でも真っ直ぐ歩いたりする事が出来ます。
爪
猫の爪は、普段は指の中にしまっていますが、物の上に乗ったり喧嘩をする時に爪を出します。
猫の爪の中には、毒素自体ありませんが、バルトネラ菌やパスツレラ菌がある為、ひっかかれたりすると炎症を起こして腫れたりします。
ネコ科の中で唯一、チーターだけは爪が指からはみ出たままになっています。
その為、爪がスパイクの役割を果たしますので、時速100キロ以上で走る事が出来ます。
肉球
足裏の肉球(ポウ・パッド)は、手の平の部分に大きな物があり、それぞれの指にも付いています。
この肉球のパッドが滑り止めの役割を果たしているので、猫は高い場所によく登っています。
また、このパッドは猫がジャンプをした際の着地の時のクッションとしても役立っています。
足裏に弾力が優れている肉球がある事で、獲物を狩る時に足音を立てない様に獲物に忍び寄る事が出来ます。
口の構造
歯
猫の歯は上下合わせて30本(犬は42本)あります。
歯式は、(片側の上/下で表しています。)は、門歯3/3、犬歯1/1、前臼歯1/1、後臼歯1/1、左右で合計30本になります。
歯根が浅い為、加齢や口腔内のトラブルによって歯が、抜けやすくなり、また、門歯の欠けている猫が多い様です。
現代の猫は、食生活や過度な近親繁殖等が原因で退化している可能性が考えられます。
ご家庭で飼われている猫が、犬歯と犬歯の間に上下に6本ずつ門歯がそろっているかを確認してみて下さい。
舌
猫の舌の表面にはザラザラした小さな突起(糸状乳頭)があり、人はなめられると痛さを感じます。
この突起の方向は、喉の奥に向かっている為、骨に残った肉片をそぎ落とす時等に役立つと同時に、毛づくろいの際に抜け毛や汚れを飲み込んでしまいます。
ご家庭で注意していただきたいのが猫が、ビニール紐や毛糸遊んでいる時にそれらが、少しずつ胃に送り込まれてしまう可能性がありますので、注意が必要です。
まとめ
猫の体の一部をご紹介をさせて頂きましたが、ご家庭で猫を飼われている方は、一度確認をしてみて下さい。
もし何か、気になる点があった場合は、すぐにかかりつけの動物病院で、診察をしてもらって下さい。