今回ご紹介をさせていただきますのが、猫の病気から身を守る為のワクチンについて
のご説明をさせていただきます。
Contents
ワクチンの種類・値段
3種混合ワクチン(値段:3,200円~5,000円)
5種混合ワクチン(値段:6,000円~8,000円)
ワクチンの値段は、動物病院にて異なりますので、掛かりつけの動物病院で確認をしてみて下さい。
ワクチン接種の必要性
初めて産まれた子猫は、病気から守る為に母乳を飲みます。
生後60日までは、母親の母乳で様々な菌から守られますが、60日を過ぎると病気に対する抵抗力が後退しますので病気に掛かりやすくなります。
そのため、子猫を病原菌から守る為にワクチン接種が必要になります。
母猫が様々なウイルスに感染している可能性がありますので、交配をする前に動物病院で血液検査を受けておいた方がよいでしょう。
ワクチンは、猫から病気の菌から守る為の予防方法なので、受ける様にしておいた方がよいでしょう。
ワクチン接種の時期
基本的に子猫は、免疫を高める為に生後60日以内に1回と接種後の30日後に2回目を接種します。
その後、毎年1回接種をする必要があります。
予防接種をしていないと旅行をする際に猫をペットホテルに預ける事が出来ません。ペットホテルは、原則的に予防接種をしている動物のみ泊まる事が出来ます。
また、ワクチンを接種していないとペット保険の対象外となります。
ウイルス性の病気は、猫同士による感染力が強いので、同じ食器で餌を食べたり、飼い主さんが感染している猫を触った手で違う猫を触った場合にも感染をします。
ワクチンで予防できる感染病
3種または5種混合のワクチンでウイルス性伝染病を予防をする事が出来ます。
猫汎白血球減少症(FPL、猫伝染性腸炎)
このウイルス性の伝染病は、猫ポンボウイルスが原因で起きる病気です。
症状としては、嘔吐・下痢・40度以上の高熱になって、3日以内に死に至ります。
パルボウイルスは抵抗力が強い為、感染をした猫に使用した注射針等は厳重に処分をします。
このパルボウイルスは、3種及び5種混合のワクチンに含まれています。
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)
このウイルス性の伝染病は、ヘルペスウイルスが原因で起きます。
症状としては、猫インフルエンザ(猫風邪)と呼ばれて鼻水やくしゃみが出ます。
鼻炎が慢性的になってしまうと蓄膿症になってしまう為、感染をする前ワクチンを接種する事が大切です。
この猫ウイルス性鼻気管支炎は、3種及び5種混合のワクチンに含まれています。
猫カリシウイルス感染症(FCV)
このウイルス性の伝染病は、カリシウイルスが原因で起きます。
症状としては、口の中や舌に赤い斑点が出来てただれ・食欲不振・よだれの症状が現れます。
このウイルスは、感染力が強いので同居猫にも感染する可能性がある為、必ず動物病院で診察を受けて下さい。
この猫カリシウイルス感染症は、3種及び5種混合ワクチンに含まれています。
猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
このウイルスは、猫白血病ウイルスが原因で起きます。
このウイルスは、唾液から他の猫に感染をします。感染をした猫は、様々な病気を併発してしまう可能性があります。
中でも恐ろしいのが、リンパ肉腫でリンパ肉腫は、リンパ腺が腫れて死に至る病気です。
この猫白血病ウイルス感染症は、5種混合のみワクチンに含まれています。
クラミジア感染症
クラミジア感染症は、クラミジアという細菌の1種類が原因で起きます。
感染の仕方として、鼻水やくしゃみで感染をします。
ただ、人間には感染をする事はありません。
このクラミジア感染症は、5種混合のみワクチンに含まれています。
ワクチンで予防の出来ない(ワクチンの無い)感染病
ここで紹介をさせて頂きますのが、現時点でワクチンがまだ開発をされていない感染病です。
発症をした場合は、有効な治療方法がまだありませんので、血液検査を行って感染をしているかを確認して診断をされます。
これらのウイルスは基本的に屋外で住んでいる野良猫等に多く感染しているので、基本的には、屋外には出さずに屋内のみで飼育をした方が感染リスクを下げる事が出来ます。
また野良猫を拾って飼育する場合は、他の猫に感染をさせない為にも必ず血液検査をしてから飼う様にしましょう。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎は、不治の病とされています。
発症をすると腹膜に水が溜まって、腹部が膨れてしまい数カ月で100%の確率で死んでしまいます。
確実な診断をする為には、血液検査が必ず必要になりますので、動物病院で血液検査を必ず受ける様にして下さい。
感染した場合は、感染をした猫を隔離して、全ての猫用品も感染した猫用にして下さい。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV・猫エイズ)
猫免疫不全ウイルス感染症の症状は、口内や舌に潰瘍が出来ます。
よだれ等で口の周りが汚れます。
このウイルスは、エイズと言う事で恐れられていますが、基本的には、ウイルスが猫と人間では全く違うので、他のウイルスと同じく人間には感染をしません。
室内猫では、ほとんど発症をする事の無い感染病ですが、外で住んでいる猫に多く見られる感染病なので、1度でも室外に出てしまったら動物病院で血液検査を受けてみた方が良いでしょう。
特に発情期の時に外に出てしまったら、他の異性の猫との交尾で感染をしている可能性もあります。
まとめ
今回は、ワクチンについてご紹介をさせて頂きましたが、ワクチンを接種する事で飼い猫を感染から守る事が出来るのと、感染病にかかってしまってからでは、遅いので1年に1回は、人間と同じ様に定期検査と一緒にワクチンの接種をした方が、愛猫を1日でも長く生きてもらえる様になりますので、おススメです。